生きたプラスチック〔高分子ゲル〕
取材させて頂いたのは
東京大学院工学系研究マテリアル工学専攻
東京大学助教授 工学博士 吉田 亮 先生。
初めの印象は東大のイメージを覆すほどの若くてお洒落な先生。
なんかとってもお若い頃の田村正和氏に似ておられました。
吉田先生は私達に直接、動く高分子ゲルの講義に時間を割いて下さいました。
吉田先生は自ら開発した高分子ゲルの構造の説明を
とても詳しく説明してくださいました。
この開発された高分子ゲルの用途は取材した時点〔2003年の11月頃〕では
まだ、考えていないとおっしゃってました。
先生はこの動く高分子ゲルの前に薬のための高分子を作られていました。
従来のカプセルに入った薬は胃でカプセルが溶けると、
薬は胃でイッキに吸収されて血液に回りますよね。
でも先生の開発された高分子カプセルの中に薬を入れて飲むと、
体の中で時間差で高分子の中の薬が溶け出すという物です。
これは実用化されているそうです。
講義は一時間弱でした。
講義の後、先生の御好意で研究質で動く高分子ゲルを
見せて頂けることになりました。
研究室です。
これは光を当てると固まる高分子だそうです。
そしてこれが・・・。
実物は光学顕微鏡でしか見えないんです。
このチューブからベタでいうと栄養が送られていているそうです。
その栄養でこの高分子ゲルは生きているのです。
そして、スローですが、まるで自ら動く心臓のような動きをするんです。
吉田先生のホームページはこちらです。
http://cross.t.u-tokyo.ac.jp/